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プログレッシヴ・ロックと本を愛する3流プログラマーが"熟考せずに"適当に色々と書くブログ

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書評(カネ):『私の財産告白』(実業之日本社) 本多静六 ☆☆☆☆☆


まず本多静六とは誰か。ウィキペ(Wikipediaからコピペの略。今思いついたw)する。

本多静六(ほんだ せいろく、1866年7月2日 - 1952年1月29日)は、日本の林学博士、造園家。「公園の父」といわれる。

埼玉県菖蒲町生まれ。南埼玉郡河原井村の名主折原家の第6子。

日比谷公園を皮切りに、北海道の大沼公園や福島県の鶴ヶ城公園、埼玉県の羊山公園、東京都の明治神宮、石川県の卯辰公園、福岡県の大濠公園ほか、設計・改良に携わった公園多数。東京山林学校卒業後に留学したドイツを始め、海外に十数回視察に赴き、明治期以降の日本の大規模公園の開設・修正に携わった。

また、昭和3年当時の比企郡菅谷村(現、埼玉県比企郡嵐山町)にある、現嵐山渓谷周辺を訪れた際、風景が京都の嵐山(あらしやま)によく似ていることから、武蔵嵐山と命名したことにより、のちに駅名(東武東上線、菅谷駅・現武蔵嵐山駅)や自治体名(比企郡菅谷村)が町制施行時に嵐山町と改称している。

幼少時に父親を亡くした経験とドイツ留学でのブレンターノ教授の教えから、勤倹貯蓄を処世訓とした。資産家として成功したことでも知られる。


・勤勉貯蓄
・職業を道楽にすべし、金はその道楽の粕
・人生即努力・努力即幸福
・・・やっぱ自分には『金持ち父さん』よりこっちの方がしっくりくる!!
でもきちんと投資も推奨している。"投機"ではなく。
テクニカルな部分をまとめると以下のようになる

○「本多式四分の一貯金法」
・あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加の基に繰り込む
・貯金=通常収入*1/4+臨時収入*10/10
・貯金を作る生活は、まず、家計簿をつける生活から

○本多式株式投資法
・株の買受金は全部用意する。証拠金売買はしない。
・取引が容易な先物
・「二割利食い、十割益半分手放し」
 引き取り期限の前に二割上がった場合、キッパリ利食い転売する
 引き取り後、もし二倍以上に騰貴した場合、半分を売り、元金を確保しておく
 値下がりした場合は持ち続ける

・好景気時代には勤勉貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返す


>不景気時代には思い切った投資を
>不景気時代には思い切った投資を
>不景気時代には思い切った投資を

これは大半の日本人に受け入れられる方法ではないだろうか?なにより"だれでもその気になれば実行できる"というのが素晴らしい!自分が始めてこの本を読んだのは1年半程前だけど、実際に実行しています。で、小金が貯まって不景気になって投資なんぞもするようになったのでもう一度読み直したというわけだ。

貯金生活について本多氏はこう語る

 貯金生活をつづけていく上に、一番のさわりになるのは虚栄心である。いたずらに家柄を誇ったり、いままでのしきたりや習慣にとらわれることなく、一切の見栄をさえなくすれば、四分の一天引き生活くらいはだれにでもできるのである。自分のネウチが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしのほうは金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できないのである。
P32


まったくその通り!既に持っているものに感謝すべし!

さて、この本にはテクニカルな面だけでなく、心構えやお金が貯まってくるに従って起こる問題についても書かれている。
・お金を貸して欲しいという人が来ても、貸すな
・節倹と吝嗇は違う
等。

後半の「私の体験社会学」では自身の経験を踏まえて、仕事に対する価値観や、お金に関する失敗談や、部下の使い方といったビジネス書的な、興味深い話が載っている。
そこで印象的だったのはかつての総理大臣桂太郎のこんな話。
・勉強の先回り

「自分は陸軍に身を投じて、常に次から次へと勉強の先回りをやってきた。大尉に任ぜられたときは、少佐に昇進する年限を三年と考え、その初めの半分の一年半に、大尉としての死後を十分に勉強しつくした。そうしてのちの一年半に、少佐に昇進したときに必要な事柄について一所懸命勉強した。だから、予定の年限がきて少佐になると、大尉時代に早くも準備を積んでおいたために少佐の任務は安々と勤まって、他の者にくらべて綽々たる余裕を残した。そこでただちに次の中佐時代に必要な勉強を始めたのであるが、中佐になれば大佐の、大佐になれば少将のと、次々に一段階ずつ上のことがスッカリ身についたのだから、勤務もすこぶる楽であったし、成績も意外に上がった。したがって、だれよりも最右翼で昇進することができたのである」
P185ー186

これは示唆に富んだ話だ。自分の道を見据えて、先回りして必要なことを勉強する。これは使える!

1950年に書かれた本だけれど、今でも十二分に役立つ話が満載だ。お金についてだけでなく、仕事に対する価値観も書かれている。そしてそれは多くの"普通の"人に合致するだろう。また、明治ー昭和の人独特の文体が読んでいて気持ちいい♪

個人的に『金持ち父さん』より上の次元の認識で書かれた本だと思う。

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